減価償却について 耐用年数って?

前回は、減価償却の有用性をお話ししました。それでは、減価償却の耐用年数って長い方がお得ですか、それとも短い方がお得ですか。特に不動産をお持ちの方は長い方が減価償却費を計上できると考えますね。正解ですね。

例えば、住宅用建物を取得したとします。

RC造 → 47年  償却率0.022

鉄骨造 → 34年 償却率0.03

RC造は耐用年数が長いけど償却率が少ないと思いませんか。

そうです。RC造は長く償却がとれるけど、毎期の償却費は鉄骨造より少なくなります。不動産投資の場合には、銀行の融資との関連でRC造が人気になります。融資期間が長ければ、その分キャッシュフローが増えるからです。しかし、一般的に年収が高い方は、耐用年数が短い方が多くの減価償却費が計上でき、節税効果が期待できます。

よって、短い方も正解です。

減価償却は、節税と銀行融資によって見方を変える柔軟な思考が必要です。

次回は耐用年数についてもっと具体的なお話をお伝えしたいです。

 

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